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瞬く星に紡ぐ願い

先日購入した速身喜一郎・片山英男訳『四つのギリシャ神話―「ホメーロス讃歌」より』(岩波文庫,1985)と、こちらは借りてきた沓掛良彦訳註『ホメーロスの諸神鑽歌』(平凡社,1990)のデーメーテール讃歌を読み比べしていたのですが。
読み比べと言っても、並行して読んでいるだけなのですが。
前者は、残された原典を誠実に訳そうとする、後者は、色々参考にして自然で読みやすい日本語にされている印象でした。
あくまで素人の個人的な感想です。


…で、片山訳では気付かなかったのですが…
沓掛訳の…原詩の345行目あたりの…

『娘神は浄福なる神々の耐えがたい仕打ちに対して、
恐ろしい謀略を思いめぐらしていたのである。』
(沓掛1990,p26l8-9)

ペルは恐ろしい謀略を巡らしていたそうです

どんなーどんなー!!
単純に恨んでるってことかしら、それとも…。
解釈ご存知の方いらっしゃいましたら、教えていただけますか…


片山訳では、

『娘神は至福なる神々の仕打ちに対し、[……]を編み出そうとしていた。』
(速身・片山1985,p37l3-4)

とあったのでスルーしていた…ええと…[…]は原文に欠落があると想定されたところなのですね。
ええ、[…]に恐ろしい謀略が入るのですね先生!
彼女はそれほど追い詰められていたのですね…!
極限状態で始まる何か!(まてまて

しかし沓掛訳は、ペルのハデスに対する嫌悪感がたっぷり描写されていてなんともいえません。

「いやあー!触んないで!あっちいってー!」

くらい言っていそうです。

そしてハデスの周到さと微妙な嫌らしさと…っああもう!眉を上げて微笑むんでない!やらしい!すきだ!(おかしい

本当、信仰する人いないですよね、こんな、ペルが地下に戻ってくることを確信しながら「私への優しい気持ちを忘れてくれるな」なんて言うやらしい神様…そりゃあ神話も少ないですよね!浮気も少ないですよね!子孫になりたくないですもんね!だがしかしそんな所がすきだ!(ひどすぎる

そのお陰でたっぷり妄想させていただいている訳ですが…なんかまつりとかやっちゃうしね!本当全方位に土下座して回るようですね!


…諸先生方と真面目に研究されている方々には本当に申し訳ないと思っておりますごめんなさい


…ディオニュソス譚やプロセルピナの略奪も読んでみたい…訳ないかな…(ぼそり)
色々言うならギリシャ語やれってね、そりゃそうよねFさんIさん本当尊敬します



拍手ありがとうございます!
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